はとり中学校⭐︎校則問答

名古屋市の公立中学校の校則見直しを求めてのやりとり 2022年度

最後の一年  〜学校へのお願いメール

今年で中三。卒業すれば中学校の校則なんてどうでも良い事です。

本当は大人の私にとってどうでもよかったのに、学生の頃の自分が黙っていられなかった。次の中学生のために、自分のために。

一年ぶりに、学校に以下のようなお願いのメールをしました。

 

 

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一年生の時より、様々な相談をさせて頂きありがとうございました。
二年生の年度より少し校則が変更されました。今年度も、より良くなるように願っています。
 
もう今年度の校則変更としては遅いのでしょうが、校則に乗ってないが校則のような「きまり」もあるようですし、年度途中で校則変更してはいけない事もないでしょう。中三生はこの一年で、全ての中学生活が終わりです。
 
学校に対してお願いがあります。
 
 
・髪型について
ハーフアップを認めてください。
以前、ハーフアップは意味がないといわれました。
肩にかからない長さの髪で、横や前の髪をゴムでまとめる事です。ヘアピンだけでは落ちてきます。
ハーフアップでまとめると、しっかり留まりすっきりします。授業にも集中しやすいですし、ヘアピンの様に落ちてきたり危なくもないです。
髪を長くした事がないと判り辛いと思いますが、当事者の希望を聞いて頂きたいです。
「後ろの席の人が前を見辛くなる。噴水みたいになるからダメ」とも言われましたが、どんな校則も、常識をはずれたらその時注意すれば良いのではないでしょうか?
 
ハーフアップが認められないというのであれば、色・型の指定をして、肩にかからない長さの髪型の人へ、ヘアバンドを使用させて下さい。
ヘアバンドは短めの前髪を上げる事もできて、視力を妨げません。
部活では使用できると聞いています。
以前に「ヘアバンドをしている社会人は見た事がないからダメ」と言われましたが、様々な人がいるのが社会です。
もちろん、どちらも認めて頂けると最善です。
 
 
・図書室利用について
図書室を毎日利用できる様にして下さい。
現在、図書室は人手が足りないからと週3日しか開いていないと聞いています。
司書の方が来る水曜は、放課後利用出来るようになりましたが、行事や祝日で利用出来ない事もあります。3月は1日だけしか利用できませんでした。
図書室が毎日利用できるように、図書委員だけでの開室や司書の増員を頼むなど、何かしていただけませんか?私も名古屋市教育委員会にメールでお願いしてみましたが、非力です。
図書室は、憩いの場で逃げ場で、出会いと交流の生まれる大事な場所です。
 
・部活について
文化部を増やしてほしい
吹奏楽部はさておき、茶道部と美術部はほとんど活動もなく「サボり部」などと言われています。文化部の選択肢が少ないので、やる気がない人がとりあえず入り、活動も少ないので、さらにやる気がなくなるようです。部費もほとんど出ていませんし。
 
個人の趣味に合う部活を増やして、文化祭なども開催してはとり中の文化度を上げていきませんか?
 
 
・校則に見直しについて
校則見直しは「生徒から言い出してほしい」と以前に言われました。実際は生徒が言っても「校則だから」とか「次々に言い出す人がでるからダメ」等、「合理的でない謎な理屈」を言われて終わりだったりします。ここから生徒が何を学ぶでしょう?
 
わざわざ、先生への不信から社会の厳しさを教えなくても、先生への信頼から社会の素晴らしさを教えてほしいです。
校則を作った学校の責任で、当事者である生徒の声をきいた校則見直しを進めて下さい。
「管理しやすく」「許可してやる」でなく、権利の制限は最低限にお願いします。
学校がそんなに責任を感じなくても良いと思います。
 
お忙しい中、お読みいただきありがとうございます。是非とも、以上の事を宜しくお願いいたします。

 

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新年度で転勤などもあり忙しい中だろうが、しっかり検討してもらえるといいな。

 

クシのしまう場所

学校でクシをしまう場所について、話があったようだ。

 

「クシは胸ポケットにしまってはいけない。スカートやズボンのポケットにしまいなさい」

生徒達がなぜかと問うと

「胸ポケットだと視界に入り、使いたくなるから」だそうな。

 

相変わらずだね。本当の理由を話さない。話せないから違和感のある理由を述べるしかない。

これも校則にない「決まり」。誰が言い出した?

図書室の利用について (司書増員の願い)

図書室を毎日利用できるように、なってほしいと思っています。

 

前年の令和5年度は

週3日、休み時間内のみの開室で、次の授業の準備や移動教室があり利用は難しかった。

学校に改善をお願いしてみた所、「司書が週一、教師が週二で開けている。人手が足りないので無理」との事。

調べると、司書は1人で3校を受け持っているようだ。

名古屋市教育委員会名古屋市に、中学校図書室の利用のし辛さと司書の増員をお願いメールした。学校からも、司書の増員をお願いしてほしい。

現在、週一の司書の日に放課後も開室されるようになったが、学校行事や祝日で行けなかったりする。

スクールカウンセラーの常勤もいいのだが普段のハードルは高い。相談するために、まず教師に相談が必要だったり、休み時間にカウンセラーに直接会えても、次の授業があるから忙しない。

図書室は、学校での逃げ場で拠り所で、出会いや交流の生まれる大事な場所になる。毎日、図書室が利用できるようになってもらいたい。

 

 

新校則 靴について

以前の校則では靴の色は「白」でしたが、新校則では「白を基調にしたもの」になりました。

なので、靴紐の色は白以外でもよく、写真の靴レベルでも新校則に沿っています。

学校確認済!

 

 

 

この靴は学校では認められないだろうと思っていた。

しかし先日、誤って学校に履いて行ってしまう。担任に申告すると「校則が変わったのでこのくらいなら履いてきても良い」との事。

だが下校時に、新赴任されてきた他の先生に注意を受けた。「担任は知ってるの?一度目は見逃すけど」

子供は「言ってもしょうがない。信用してもらえない」と悔しかったが何も言わなかったようだ。

学校に、靴の判断基準について確認する。

 

「白を基調とした物なので問題はない」

「しかし人によっては灰色に見えるかも」

「他の生徒から何か言われるかも」

「心配なら履かないほうがいい」

 

学校よ。せっかく校則を変えたのに、またこうやって縮こまっていくのか?

生徒が相互監視しあって縛りあって欲しいの?

新校則Okです!で明るくいこうよ。

先生。靴の色が少し違うくらいで、何も怖い事は起こらないよ。

怯える心が怖いだけ。

 

 

 

 

2023年度 学ラン着用について

以前より、セーラー服上着にスラックスを着用していましたが

セーラー服自体に違和感があった子供は、新学期より学ランの着用を希望しました。

 

学校に問い合わせた所

「2023年度4月より制服は男女の性別を問われず、どちらでも着用できる」

しかし、今までのスラックスは着用できず

・「標準学生服の学ラン上下」
・「装飾のない幅3cm程の黒ベルトをしめる」

・「今までの男子制服の規則にならう」

・現在着用のスラックスは裾が狭まっているから

・セーラー服上着には今までスラックスで可

そして、着用したい学ランをチェックするので学校に持参する様に言われました。

 

スラックス着用不許可について質問の手紙を送り、改めて電話でお話した内容です。

学校→スラックスはダメってお伝えしましたよね?

私・お聞きしましたが、了解できかねる点を手紙でお聞きしました。

 

私・スラックスは以前に許可頂いているのに、なぜダメ?

学校→色が合わないから

・セーラー服上紺色、スラックス黒色でしたが?

→それはセーラー服の場合。学ランは上下セット。標準学生服の札が付いてないといけない。

しかし現在はネットで買う方が多く、付いてない場合もある。その場合はチェックしている。

・改めて購入するのは経済的に負担。

→コロナ前はバザーがあった。今も貸出用があるので貸し出しましょうか?

・ベルトは学ランで見えないし、ベルトは絶対必要?

→ベルトがないと腰パンになる。ボンタンや変形ズボンをはくようになる。

・ベルトがあっても腰パンにできるが?

→ベルトをしめるように言えるから。

・身体的に男性と違い女性はトイレで手間がかかる。女性の学ランはベルト強制を再考しては?

→スーツではベルトをしている。女性もする。

・この学校で、身体的に女性の生徒が学ランを着用する事は今までありましたか?

→初めてです。

・では、新しい校則ですし当事者の意見を聞いて、柔軟に考えていただけませんか?

→……検討します。

 

 

以前対応して頂いていた教師が転任したので、「今までスラックス着用した女子はいたか」という質問に「個人情報だから答えない」といった木で鼻を括ったような返答はありませんでした。しかし、ベルトがないと腰パンを注意できず、ボンタンや変形ズボンが溢れるという恐怖感はいつまであるんでしょう。

 

他に学ランを着た場合、着替え場所についてどうするか相談されました。

一人で着替える場所を提供していただけるようでしたが、本人の希望と周りの反応をみて決めると言うことになりました。

他の女子が、気持ち悪がったり怖がったりするかもしれないとの恐れがあったが、登校初日は驚きとカッコイイとの賞賛のみで意外に大きな反応はなかった。最近の教育の成果を感じます。

 

今回の「学ランを着たい」という希望を叶える活動の中で、子供が言った言葉。

「こんな大事になるなんて。学ランが着たいだけで、私は私。何も変わってないのに」

「意見を言うのって、わがまま?」

 

悲しくなる。「わがままな意見」はあるけど、「意見を言うのはわがまま」じゃない。だから意見は言っていい。話し合いだ。

校則は学校の管理のものじゃない。生徒のためのものだから。

 

 

2月になって

3年程前コロナが流行り出す中、こちらの小学校に転校してきた。子供会も学校の集まりもなく、気軽に中学校について話せる人は居なかった。もともと人付き合いは苦手だった。

だから不安で、中学校の持ち物や制服について調べていた。

そのうち、なぜこの決まりなのか不便に思う事が出てきた。

 

中学校に問い合わせても、「校則だから」「社会ではそうだから」「そうさせてもらっている」「学校とあなたの考えは違う」

 

校則の厳しさは自分の頃もそうだったからそんなものかとも思ったが、中学生の頃の気持ちが蘇り、納得のいく説明のない校則は質問や提案を重ねていった。

 

最初は「おかしいですよ」と言われた、女子スラックス着用が実現した。

自転車ヘルメットを、学校指定歩行者用でなくSGマーク付き自転車用を使用できるようになった。

膝立ちのスカートチェックもなくなった。

校則も2月より少し変わった。

 

毎日のように、全国の学校でブラック校則の見直しがニュースになるようになった。

時代は変わってきている。当たり前になりつつある。

 

ただ、これは始まりだと思う。

2月から校則が少し変わったが、当たり前の内容だ。今までがおかしかった。

生徒としては、嬉しい所もあるだろうが、

学校側の感覚は「すごくゆるくなった。生徒が調子に乗らないか心配だ。変えてあげたんだから、それに恥じる事ないように行動しろ。また、厳しくするぞ」ぐらいだろう。

 

「これからは、生徒が校則を見直していけるようにする。良い教育機会だ」と言った先生がいた。

とても良い事に聞こえる。ただ、生徒達が話し合いで変えようとすると、とても時間がかかりすぐに卒業だ。

まず校則を作った学校が、校則を見直す責任がある。校長が認めれば明日からでも変わる。理由を合理的に説明できない校則や、校則にないルールはすぐに学校の責任で変えるべきで、生徒の学習材料ではない。

 

校則は変えられる。

このブログで説明された校則の理由に納得してはいけない。その校則の意味を考えてみて、納得いかなければ行動しよう。

友達と話したり、先生に話したり、手紙やメールを出したり。

緊張して、やりたくないけど。学校は生徒が見直せるようにしていくっと言っていた。

国からの指針。生徒指導提要にも書かれている。

yaosima.hatenablog.com

 

 

保護者の意見も届けましょう。「そんな事言ってくるのはあなた一人だけですよ」と言われても一人の意見が大事。

「自分が中学生の頃から厳しかった」って、このままじゃ孫の代までそのままだ。

子供の学生時代を大事にしてあげたい。

私もまだ、変えたい校則がある。

 

 

 

学校生活のきまりの一部改定について

学校より「学校生活のきまりの一部改定について」とプリントがきました。

 

中着の色指定が無くなり、男子もコートを着れるようになり、コート・靴下の色も増え、靴の決まりもゆるくなりました。

その他、随分と訴えてきた内容の改訂が認められて、ホッとした気分です。

 

「身なり確認」がなくなるとの噂もあり、これで子供達の学校生活が快適になる事を期待します。先生方の仕事も少し減りますし。

 

しかし、結局変わってない校則もあり、本当に子供達を思う気持ちが行き渡っているのか疑問もあります。

 

これから、校則についての疑問を生徒から言い出しやすい雰囲気、生徒達で校則を見直していける仕組みも作って欲しいですね。